JNECネイリスト技能検定(以下、ネイリスト検定)と、JNAジェルネイル技能検定(以下、ジェルネイル検定)の違いとはなんでしょうか。ネイリスト検定を取得してしまえば、ジェルネイル検定は必要ないのか、両方取得するべきなのかわからない方も多いでしょう。そんな方に、本記事では、技能検定の違いや受験するプランを紹介します。
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ネイリスト技能検定とジェルネイル技能検定の違い
結論から言うと、一見すると同じような検定に思えますが、異なる技能検定です。爪にマニキュアを塗って、自然に乾燥させたものをネイルと呼びます。一方ジェルネイルは、ジェル状の液体を塗って、UVライトを照射して固めていきます。このように、爪に塗るアート方法が全く異なるのです。それでは、ここからはそれぞれ詳しい内容をみていきます。
ネイリスト技能検定とは
ネイリスト検定は、ネイルに関して幅広く学んだことを証明する検定試験です。要するに、ネイリスト検定では、ネイルについての総合的知識が求められます。試験を受ける人の多くは、プロネイリストを目指す一つの指標になっています。受験は3級から順番に受けられ、義務教育を修了した方であれば誰でも受験が可能です。試験回数は年に4回行われています(1級のみ年に2回)。
ジェルネイル技能検定とは
ジェルネイル検定は、ジェルネイルのみを掘り下げた、専門的な技能を証明する資格です。ジェルネイルの注目は高く、取り扱っているサロンも年々増加しています。試験回数は年に2回です。
ネイリスト技能検定とジェルネイル技能検定のどちらを取得すべき?
プロとして働くことを考えているのであれば、両方を取得しておくべきでしょう。資格はネイリスト検定を2級以上、ジェルネイル検定中級以上を取得することがおすすめです。サロンで働きつつ、1級や上級を目指される方も多くいます。理由としては、資格手当が付くことや就職に有利であったり、お客さんから指名が入りやすくなったりするからです。
ネイリスト技能検定とジェルネイル技能検定を受験する順番
検定を受験するおすすめは、ネイリスト検定3級→ジェルネイル検定初級→ネイリスト検定2級→ジェルネイル検定中級→ネイリスト検定1級→ジェルネイル検定上級の順番です。なぜなら、ネイリスト検定に合格していることで、ジェルネイル検定の実技試験の一部が免除されるため効率的なのです。
ネイリスト検定3級
ネイリスト検定3級は、ネイルケアやネイルアートに関する基礎的なスキルや知識が試されます。時期によって変化しますが、申込者5,000〜9,000名で合格率は85%前後です。受験料6,800円(税込)が必要です。
ジェルネイル検定初級
ジェルネイル検定初級は、ジェルネイルの基礎スキルと基礎知識が試されます。協会は合格率を公表していませんが、おおよそ80%以上とみています。受験料は9,900円(税込)が必要です。ネイリスト検定3級以上を取得していれば、第一課題が免除されます。
ネイリスト検定2級
ネイリスト検定2級の受験資格は、3級を取得済みの方になります。ネイルサロンでも通用するネイルケアやリペア、チップ&ラップ、アートに関するスキルや知識が試されます。時期によって変化しますが、申込者3000〜4,000名程度で、合格率は約40%です。受験料9,800円(税込)が必要です。
ジェルネイル検定中級
プロとして、サロンでも通用するジェルネイルに特化したスキルや知識が試されます。合格率はおおよそ70%台とみています。受験料は1万3,200円(税込)が必要です。ネイリスト検定2級以上を取得していれば、第一課題が免除されます。
ネイリスト検定1級
ネイリスト検定2級の通過者のみが受験できる検定です。トップレベルのネイリストとしてのスキルや知識が問われるので、試験対策にはかなりの努力が必要となります。1級は年に2回です。時期によって変化しますが、申込者は3,000名程度で、合格率は30%後半です。受験料1万2,500円(税込)が必要です。
ジェルネイル検定上級
ジェルネイルのスペシャリストとしてのスキルや知識が問われるため、難易度は高めです。合格率は中級と比較して45%と低くなります。受験料は1万6,500円(税込)が必要です。ネイリスト検定1級を取得していれば、第一課題が免除されます。
まとめ
これからネイリストを目指しているのであれば、両方の資格を取得するのがよいでしょう。また、試験を受ける順番を考えれば、効率よく資格が取得できます。資格によって試験日が異なるため、不合格になった場合のことも考えておく必要があります。また、美容分野を総合的に学べるうえ、どちらのネイル資格も取得できる美容専門学校もおすすめです。