多くの人が安定した職に就きたいと思っているのではないでしょうか。「手に職」と聞いて多くの人がイメージする職業のひとつに美容師があります。今回の記事では、美容師資格を持っておけば本当に職に困らないのか、一度美容師から退いた後でも再就職しやすいのかを、分かりやすく解説していきましょう。
美容師はブランクがあっても再就職に困らない?
「せっかくお金と時間をかけて取得した美容師資格だから、一回育児で退いたけど再就職したい」そのように考える元美容師さんは多いのではないでしょうか。また、今後美容師として働くかどうか迷っている人も気になる疑問だと思います。
結論、美容師はブランクがあったとしても、比較的再就職のハードルは低いといえます。というのも、美容室は年々増加傾向にありますが、人材は不足傾向にあるからです。美容師は退職率も高い職業なので、人手不足の美容室は多く存在しています。たとえブランクがあったしても一度でも実務経験がある美容師さんは重宝されるでしょう。
ブランクのある美容師がよく抱えている悩み
再就職を検討している、ブランクのある美容師が抱えている悩みにはどういったものがあるでしょうか。一番多い悩みが「技術や感覚を取り戻せるか」という問題です。たしかに感覚や技術が命の職業なので、そのような悩みを持つのは当然でしょう。
しかし現在は、一度美容師を退いた人たちの再就職を支援するための制度を整えている美容室も多く存在しています。
また、いきなりスタイリストとして復帰するのではなく、一度アシスタントとして復帰し、徐々に感覚を取り戻したのちに、スタイリストとして活動するのもおすすめの方法になります。
サロンオーナーが女性であったり、スタイリストに育児を経験した先輩がいたりする美容室は、再就職に対して理解があることが多いです。そのため再就職を希望する場合は、そういった情報をホームページやSNSで調べてみましょう。
ブランクのある美容師が再就職するときのポイント
再就職先を決めるポイントは大きく分けて3つあります。それぞれ紹介しましょう。
研修・サポート制度がある
ひとつ目のポイントは、研修・サポート制度があるかどうかです。美容師は技術職なので、やはり復帰するとなると不安に感じることは、技術や感覚についてでしょう。そのため、技術面での不安を払拭してくれる制度があるかは必ずチェックしておいてください。
再就職経験のあるスタッフがいる
2つ目のポイントは、先輩に再就職経験のあるスタッフがいるかどうかです。安心して、心地よく働けるかどうかは、同じ職場に自分のことを理解してくれる人がひとりでもいるかによって決まります。そのため、面接や説明会の際には、再就職をしたスタッフが現在働いているのかをチェックしておきましょう。
時短勤務が可能か
3つ目のポイントは、時短勤務やフレックス勤務が可能かどうかです。やはり美容師は、体力的にも精神的にも非常に疲労しやすい仕事です。数年のブランクがある人が、いきなりフルタイムで働きはじめることはかなり厳しいといえます。そのため、再就職直後の数か月目までだけでも、時短勤務やフレックス勤務が可能か、確認しておきましょう。
まとめ
今回の記事では、美容師の再就職のハードルや再就職を考える場合に抱く不安、再就職先を選ぶポイントなどについて解説しました。本文でも述べたように、美容室業界は売り手市場のため、再就職のハードルは比較的低いといえます。だからこそ、焦って就職先を選定してはいけません。自分の理想の働き方やライフスタイルを明確にしたうえで、自分にとって最適な美容室を見つけましょう。