通信制の大学があるように、通信制の美容専門学校があることは知っていますか?通信制の美容専門学校や通学制よりも安く、社会人でも通いやすいです。そこで、仕事などをしながら通える通信制の美容専門学校の学費の相場やメリット・デメリットについてご紹介します。通信制の美容専門学校を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
通信制の美容専門学校に通うメリット
通信制の美容専門学校は夜間課程とは違い、レポートの提出の年に数回だけの対面授業で単位をとる仕組みになっています。「それだけで充分に学べるの?」「年数がかかるのでは?」といった心配もあるでしょう。
そこで、まずは通信制の美容専門学校に通うメリットについて説明します。
■仕事をしながら学べる
通信制の美容専門学校に通うメリットは、仕事をしながら勉強できるという点です。仕事をしながら夜間に通うのは体に負担がかかったり、学費の支払いで生活が苦しくなったりすることもあります。
そのような場合は、通信制がおすすめです。先ほど説明したように、レポートの提出と年に数回の対面授業で成り立っているため、仕事をしながら少しずつ学びたい人にはピッタリです。また、仕事を辞めて進学することに抵抗がある方にもおすすめできます。
■場所の制限がない
年に数回しか対面授業がないため、通学することがほとんどありません。近隣に美容専門学校がない方にとっては、通信制の方が学びやすいこともあるでしょう。進学のために引っ越しすることもなく、単位を取得して卒業できます。就職して仕事をしていれば転居は難しくなるため、場所の制限がない通信制の美容専門学校がおすすめです。
■学費が安い
これについては後で詳しく説明しますが、学費が安いことが通信制のメリットです。通学制に比べるとかなり学費に差があります。通信制の美容専門学校の学費は100万円未満のことも多いため、学費が心配でもきちんと仕事をして収入を得ていれば、通学制と比べてそこまで負担にならないかもしれません。具体的な金額については「通信制の美容専門学校の学費の相場」をご覧ください。
通信制の美容専門学校に通うデメリット
通信制の美容専門学校の就学年数は最短3年です。昼間や夜間に通う通学制と比べると対面授業も少なく、卒業までにかかる時間も長いことが分かります。
■就学年数が長い
先ほども説明したように、通信制の美容専門学校の就学年数は3年です。通学制の一般的な美容専門学校と比べると卒業するまでに時間がかかってしまいます。「スキルを高めて早く働きたい!」という方には通信制は向いていないでしょう。学費が気になるのであれば、昼間は仕事をしながら夜間課程を受講するとよいかもしれません。
■実技などがほとんどない
通信制の美容専門学校では、実技などの実践の場がほとんどありません。スキルを高めたいのに実践する場がなければ、「高いスキルが身につけられるのか?」「卒業したらきちんと働けるのか?」と心配になるでしょう。経験をつむためには美容院でバイトやアシスタント業務を経験するほかありません。そのような仕事と並行しつつ通うのがおすすめです。卒業する前提でアシスタントとして雇用してくれる可能性もあるため、卒業後の就職先の候補も同時に探すことができます。
■サポート体制が充分ではない
通信制は年に数回の対面授業とレポート提出であるため、学校のサポート体制が充分でないことが多いです。通学制であれば信頼できる講師に直接質問でき、同期の友人と切磋琢磨しながら学ぶことも可能でしょう。しかし、通信制であればそのような環境は整っていません。
■充分な自己管理が必要
学校側がとくにサポートしてくれることがないため、レポートの提出やスキルの向上など、国家資格の合格に必要なこともすべて自分で管理しなければいけません。さらに仕事もしながらレポート提出をしなければいけないため、「仕事で疲れていて提出を忘れた…」なんてことにならないよう注意が必要です。もし夏休みの計画的に終わらせられない性格であれば、通信制は少し厳しいかもしれません。
通信制の美容専門学校の学費相場
通学制の昼間は200~300万円、夜間は150~240万円、通信制は60~80万円が学費の相場です。通学制に比べるとかなり安いことが分かります。実技など実践の場が少ないことや、対面授業が少ないことを考慮すれば、安くなるのは当然かもしれませんね。
通信制の美容専門学校に通うメリットやデメリットについて解説しつつ、学費の相場をご紹介しました。通信制の美容専門学校は通学制と比べると就学年数が長いですが、学費が安くほとんど通学することがないことがメリットです。もし仕事をしながら勉強したいのであれば通信制がおすすめですが、実践の場が少ないため美容院でのバイトやアシスタントの経験が必要になりそうです。