専門学校を卒業した場合、最終学歴は何になるのでしょうか。
高卒でしょうか、専門学校卒でしょうか。
特に履歴書への記載で困っている人もいるかもしれませんね。
今回は、専門学校を卒業した場合の学歴の記載の方法についてご紹介します。
就職の際の履歴書に記載可能
結論から言えば、美容専門学校を卒業した学歴は、就職の際の履歴書に記載できます。
高校、あるいは中学校などを卒業した後、美容専門学校に入学、卒業というように記載することになります。
専門学校は、文部科学省が創設した学校制度の中では専修学校の一種にあたり、高度な専門知識を学び、職業訓練を行うための学校です。
都道府県知事に専門学校としての認可を受けています。
専門学校は職業に直結した知識を学ぶ場所なので、大学などの研究教育機関と比較して実習が多いことが特徴です。
専門学校では、専門分野に特化した内容を学ぶため、学習する内容の分野がかなり限定されます。
美容専門学校を卒業して、美容師や美容関連の仕事に就くのであれば美容専門学校での学びがいきてくるのですが、全く別分野への就職をする際はもう一度別の分野について勉強が必要になるかもしれません。
美容専門学校で得られる学位
美容専門学校を卒業して、得ることができる学位はありませんが、
修業年数が2年以上かつ授業時間が1700時間以上の課程を修了すれば、文部科学省が
「専修学校の専門課程の修了者に対する専門士の称号の付与に関する規程」に基づいて専門士の称号を与えます。
ちなみに、美容師を目指すことができる学校の中には短期大学もあります。
短期大学の場合は、短期大学士の学位を授与されます。
大学も卒業している場合
一般的には、専門学校卒業と短期大学卒業の学歴は同水準で評価されます。
もし大学も卒業している場合は、大学卒業が最終学歴になります。
専門学校を卒業してから通信制の大学などで勉強をする人もいるかもしれませんね。
通信制であっても大学は大学なので、履歴書に書いて構いません。
大学と、専門学校の両方を卒業している場合は大学の学歴を書いてください。
アルバイトの経歴も記載可能
ちなみに、アルバイトの経験を履歴書に記載することができます。
もし、美容アシスタントとして働いた経験があるなど、就職の際に役立ちそうな経歴があればアルバイト契約でも記載して構いません。
卒業してからすぐに就職しない場合、経歴が空いてしまうとその間何をしていたのか気にされてしまうことがありますので、注意してくださいね。
記載できない学校の例
ちなみに、学校教育法に基づく認可を受けていない無認可の学校は学歴として記載できませんので、ご注意ください。
具体的には、学習塾や、一般的な民間のスクールなどは認可を受けていません。
◆美容に関することを学ぶ学校であっても専門学校ではなくスクール、養成校などがあげられます。
美容専門学校は、専門学校ですので認可された学校です。
専門学校という名前をつけることができます。
つけることができるだけなので、~アカデミーなどの名称を専門学校で使っていることがあります。
◆さらにややこしいのが、美容専門学校の中でも専門学校と、各種学校があることです。
各種学校は法律で認められている学校の一種で、無認可校ではありませんが、専門学校とは認可の基準が違います。
ウェブサイトなどで学校の種別を見てみるか、学校の名前が~研究所、~カレッジとなっている場合は専門学校ではないことがわかります。
◆名前だけだと無認可の学校と似ているので注意してください。
各種学校は専門学校ではありませんが、各種学校として認可を受けているため、学歴に記載することは可能です。
入学前に、自分が志望する学校が各種学校なのか、専門学校なのかを調べておきましょう。
まとめ
今回は、専門学校を卒業した時の学歴について、履歴書への記載方法をご説明しました。
一般的には短大と同水準に扱われますが、専門学校のように見えても無認可の学校だと履歴書に記載できませんのでご注意ください。