最近はやりのジェルネイルですが、従来主流だったスカルプとは何が違うのでしょうか?この記事ではジェルネイルについて知りたい初心者向けに、ジェルネイルの魅力やスカルプとの違いなどを解説しつつ、お客様がプロに求めていることは何かについて説明します。ジェルネイルとスカルプとの違いや、魅力が分からない初心者は必見です。
ジェルネイルとは
ジェルネイルとは、専用のUVライトで硬化するネイルのことです。UVライトを当てるまでは硬化しないため、細かで繊細なデザインを描きやすいといった特徴があります。硬化後はしっかりと固まっているため、丈夫ではがれにくくマニキュアよりも長持ちします。
ネイリストとは、一般的にこのようなジェルネイルを使用してお客様の希望するデザインに仕上げたり、ジェルネイルのオフをしたりするプロです。ジェルネイルのデメリットや注意点のほか、数多くのデザインと流行を熟知しているため、自分でジェルネイルができない人はこのようなプロに任せることも多いです。
マニキュアだとなかなか乾燥せずよれてしまうことも多いですが、ジェルネイルはUVライトで硬化するため仕上がりもきれいでしょう。また、しっかりと硬化すれば耐久度が高まります。硬化直後はべたべたとしますが、これは次に塗るネイルが密着しやすいようにするためです。アルコールや拭き取り剤で未硬化ジェルを取り除けば、ツヤのあるきれいなネイルができあがります。
ジェルネイルは痛い?デメリットは?
密着度が高く丈夫で長持ちするジェルネイルですが、爪に塗っていても痛くはありません。ただし、デメリットは存在します。
■UVライトで硬化するのが面倒
ジェルネイルの硬化はUVライトを使用しますが、一定時間待つ必要があります。10分以上待つことはありませんが、指を1本ずつ硬化していればその間の作業が中断されてしまうため、時間がかかってしまうでしょう。慣れていない人は、片手に1時間かかることも珍しくありません。速乾性の高いマニュキュアに慣れている人は、待つ時間がおっくうに感じるかもしれませんね。
■オフするときに爪まではがしてしまう
ジェルネイルを落す際はまず爪の表面を薄く削り、アセトン系の除光液オフ剤をしみ込ませたコットンを爪の上に置いてアルミホイルで巻きます。そうするとジェルが柔らかくなって取れやすくなるため、きれいに取り除いて爪を磨けば完成です。
しかし、このとき充分に柔らかくなっていないのにもかかわらず無理やりはがしてしまうと、爪の表面もはがれてしまいます。爪がはがれると白くなるため、一緒にはがしてしまったときはすぐにわかります。出血するわけではありませんが、爪が薄く弱くなってしまうため、日常生活の何気ない動作で爪が割れてしまうこともあるようです。
現在ジェルネイルが主流になっている
ネイリストといえば、このジェルネイルを扱っているプロを指すことが一般的です。現在ではジェルネイルが主流になっていますが、それ以前は「スカルプ」と呼ばれるものが主流でした。
スカルプとは「スカルプチャー」の略で、爪の長さを出す手法のことです。アクリルパウダーとアクリルリキッドを混ぜて爪の先に足すことで、爪の長さを出していました。
現在でもジェルネイルで使われることがありますが、ネイル業界ではこの手法を用いたネイルをスカルプと呼ぶようです。スカルプは空気や水を遮断するため爪が浮いてしまったり、緑色になったりするなどの爪トラブルがありました。
とくにこの緑色の爪はグリーンネイルと呼ばれ、緑膿菌という細菌が原因です。オフ時に使用したツールは処分または消毒が必要で、完治には短くて3か月、長くて1年以上かかることもあるようです。
お客様がプロに臨んでいること
セルフでもできるジェルネイルですが、それでもネイリストに仕上げてもらう方はたくさんいます。では、そのようなお客様はプロにどのようなことも求めているのでしょうか?
お客様が一番求めているのは、高いデザイン性であるといっても過言ではないでしょう。簡単なフレンチネイルであればマニキュアやジェルネイルで簡単にできるため、わざわざお店に行く人は少ないです。プロは高い技術力を持っているはずなので、自分ではできないようなデザインを依頼します。
また、セルフジェルネイルキットが多く販売されているとはいえ、立体的なパーツや細かいツールは扱いが難しいことがあります。そういった「自分ではできないこと」をお客様は求めているのです。
ジェルネイルとスカルプとの違いやデメリット、お客様がプロに求めていることなどを解説しました。今では100円均一ショップでも手に入るジェルネイルですが、一式そろえようと思ったらそこそこの金額がかかってしまいます。「初期コストをかけたくない」「自分でしたくない」「自分ではできないデザインをしたい」という方は、ネイルサロンでプロによる施術をおすすめします。