美容師の勤務時間は法律で定められている！時間外労働はどうなる？

美容師は長時間勤務というイメージが定着している人もいるでしょう。これから美容師を目指す人に、今回の記事はおすすめです。現在は美容師の働き方改革が進んでいるので安心してください。勤務時間外の勤務は割増賃金を支給するようになっています。ワークライフバランスを実現したい人は参考にしてください。

美容師の勤務時間は長くなりやすい？

顧客に確かな技術を提供する仕事なので、新人やベテランを問わずスキルアップに余念がありません。

スキルアップのために時間が必要だから

顧客にカットなどの技術を提供して満足感を与える職業なので、技術力を高めなくてはいけません。そのためには、勤務時間外の時間を活用してスキルアップに励みます。そのため、勤務時間が長くなりやすくなっています。

美容師の勤務時間と労働基準法

法律で定められた勤務時間を超える場合は、割増賃金を支給するようになっています。

美容師の勤務時間

美容師の時間外労働は月30時間前後といわれていますが、責任者であれば勤務時間外に拘束される時間は長くなるでしょう。講習を開催することもあるうえ、カットの技術指導を行うこともあるからです。また、美容サロンの経営に必要な書類作成や手続きも行わなくてはいけません。

営業時間内の勤務状況

勤務時間が8時間を超える場合は1時間の休憩時間を設けなくてはいけません。しかし、実際は美容サロンの混雑状況や指名客が連続した場合は、ゆっくり休憩できないのが現状です。反対に、閑散期はゆっくり勤務することも可能です。閑散期に有給休暇を取得するスタッフが多くいます。

営業開始前の仕事内容

営業開始前に清掃やタオルの用意などを行います。ミーティングを開催して、その日の流れの確認や注意点の共有などを行います。

営業終了後の仕事内容

清掃やレジの締め作業のような事務作業から、カットの技術練習やカットの講習会に参加することもあります。

残業代の支給

規定された勤務時間を超えると割増賃金を支給しなければいけません。実際はそのように対応している美容サロンもありますが、営業時間内のみ勤務時間としている美容サロンも存在します。営業時間外の勤務はサービス残業になってしまいます。

早朝出勤の扱い

終業後の仕事だけではなく、早朝に出勤して技術練習を行った場合や美容サロンの清掃などを行った場合にも残業代を支給します。開店前の早い時間に顧客の予約が入ることも予想されるので、そのようなときもサービス残業にならないようにします。

美容師の時間外労働は問題ない？

少しずつではありますが、美容師の働き方が見直されるようになっています。最近では副業を認めている美容サロンもあります。

無駄な作業を見直すことで改善できる

美容サロンでは営業時間を見直すのが難しいので、限られた人数のスタッフで効率的に業務を進めていかなければいけません。個人のスキルアップも大切ですが、最新の機器を使用してスタッフの業務を削減できる方法もあります。初期費用はかかってしまいますが、後から回収できるものであれば投資しましょう。

働き方改革が進んでいる

美容サロンでも働き方改革が進んでいます。深夜まで行う技術練習などは最近では行われなくなってきています。以前と比較すると有給休暇の取得率も向上しています。ワークライフバランスを実現することは、社員の働く意欲を向上させることにもつながるので、よいサービスを顧客に提供できるようになります。

まとめ

これから美容師として勤務したい人は、労働環境が整備されている美容サロンで勤務するようにしましょう。そのためには、インターネットで募集要項を確認できます。また、長時間勤務するのが難しい場合は正社員以外のスタッフとして勤務する方法もあります。美容室と業務委託契約を結んでフリーランスとして勤務する方法です。そのほかにも方法があるので、長時間労働に不安がある人は調べてみましょう。