美容師は多くの人にとって身近な仕事です。身近な仕事だけに、美容師になることを夢にしている人も多いのではないでしょうか。中には、なるべく若い年齢で美容師になりたいと考えている人も多いでしょう。今回の記事では、美容師資格の取得可能年齢や美容として何歳まで働くことができるのかを分かりやすく解説します。
美容師の資格は何歳から取得できる?
結論、美容師として働くための資格は最短17歳で取得することが可能です。美容師になりたいと思ったら、美容師法という法律で定められた美容師養成施設で、規定のカリキュラムを学習し、美容師国家試験に合格することが必要となります。美容師になるための国家試験には、年齢制限がないため、この美容師養成施設の入学条件によって、美容師になれる年齢が決まっていきます。
美容師養成施設の中には、入学条件として高校卒業を定めているところもありますが、中には中学校を卒業した時点で入学できる美容師専門学校も存在しています。中学校を卒業するときの年齢が15歳のため、そこから美容師養成施設の昼間過程に2年通い、美容師になるための国家試験を受けると17歳になるわけです。
中卒や高校中退でも美容師資格は取得できる?
先ほども述べたように、中卒や高校中退でも美容師資格の取得は可能です。たしかに一番多いのは、高校を卒業した後に、美容師養成施設に入学し、美容師の資格を取るパターンです。ただ日本の義務教育は中学までになります。
とくに、家業が美容室の場合、なるべく早いタイミングで美容師として働く必要がある人もいるでしょう。美容師養成施設の中には、中卒での入学を公認しているところもあるため、中学卒業後に美容師養成施設に入学し、最短の17歳で美容師になるための資格取得を目指す人ももちろんいます。
美容師は何歳まで働ける?
「最短で美容師として働き始められる年齢は17歳だけど、美容師は何歳まで働くことができるの?」そのような疑問を持った人もいるのではないでしょうか。結論、美容師として働くための国家資格には、有効期限や年齢制限はなく、自分の意志さえあれば何歳までも働き続けられます。
ただ、美容師はほとんどの時間立って働く、体力が必要な仕事となるため、厚生労働省の調査によると美容師として働く人口は30歳未満がもっとも多く、40歳以上の年齢は性別にかかわらず少ないというデータが出ています。たしかに、美容室業界では「美容師40歳引退説」という言葉もあるくらいです。実際30歳以降の美容師のキャリアプランとして、自分はお客さんの髪を切ることがない、マネージャーやサロンオーナー、講師といった道も選択肢として持っておいてもよいでしょう。
もしそれでも、自分は一生お客さんの髪を切り続けていきたいという人は、フリーランスの美容師として単価を上げ、労働時間をすくなくするといった工夫が必要になるかもしれません。いずれにせよ、美容師としての引退を決めるのは自分ということになります。そのため、20歳という若い時代から、自分のキャリアを見つめる時間を作り、自身の理想に近づくような働き方や武器を身に付けていくことをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、美容師として働くための国家資格を得られる年齢や方法、中卒でも美容師になれるのか、また何歳まで美容師として働き続けることができるのかについて解説しました。美容師はヘアアレンジを通して、お客さんの見た目だけでなく、人生観にまでポジティブなインパクトを与えられる可能性を秘めた素晴らしい仕事です。美容師になるには、学歴といったハードルは比較的に低く、誰もがその実力とホスピタリティの高さでお客さんを喜ばせられます。美容師という仕事を通して一人でも多くの人が、自分の人生のビジョンを実現できることを願っています。