「アイリスト」という職業名は、聞き慣れない人もいるのではないでしょうか。「アイリスト」とは、まつ毛エクステンションやまつ毛パーマなど、まつ毛の施術をはじめとした目元のケアを主に担当する美容専門職の総称です。近年人気が高まっている「アイリスト」について、仕事内容や、どうやったらなれるのかなどを解説していきます。
アイリストの仕事内容とは?
アイリストの仕事内容は主に「まつ毛のケア」です。大きく分けると「まつ毛エクステンション(まつエク)」と「まつ毛パーマ」の2種類があります。
「まつエク」は、地まつ毛に人工のまつ毛(エクステンション)を接着剤でつけていく方法です。いわゆる「つけまつ毛」と違うのは、まぶたの皮膚ではなく、地のまつ毛に植毛していくというところでしょう。
そして「まつ毛パーマ」は、パーマ液とロットを使って、地まつ毛をカールさせる方法です。
いずれのサービスにおいても、施術だけ担当すればよいというわけではありません。事前に顧客の希望や好みなどを丁寧にカウンセリングしたり、施術中は顧客がリラックスできるように声かけしたりするのも、アイリストの仕事です。施術後は、美しくなったまつ毛を長持ちさせるための生活指導(プールやサウナなど)、リペアのタイミングの提案、不安やトラブルを解消するアフターフォローも、アイリストの仕事に含まれます。
アイリストの仕事に就くには美容師免許が必須!
まつエクは地まつ毛の根元から約1mmのところに、人工のまつ毛を1本1本手作業でつける繊細な施術です。集中力と正確さが要求されます。1980年頃に韓国で誕生し、日本では2000年くらいから広まりました。まつエクはもともと、特別な資格がなくてもできるサービスとして扱われていたのです。
しかし「誰でもできる」ということから、施術やカウンセリングのレベルが低下し、トラブルも多く報告されるようになりました。これを解消する方法として、2008年に厚生労働省から「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」という通達が出て、アイリストに美容師免許が必須となったのです。
美容師免許の他にもアイリストが所得しておいた方がよい資格としては、日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)が定めている「安全技術師」「認定機構1・2・3級」「認定講師」、日本まつげエクステンション協会(JLA)の「アイデザイナー技能検定」(安全技術師の所得が必須)があります。
美容師免許の所得方法
それでは、美容師免許を所得するにはどうしたらよいのでしょうか。美容師になるには、美容師免許を取得できる美容専門学校へ通うのが一般的です。ほとんどの美容専門学校は、書類選考と面接試験に通れば入学できます。
しかし、美容師免許を取得するための専門学校では、主に「美容師」になるための知識やスキルを学ぶことになるでしょう。アイリストに必要な専門知識や実習などのカリキュラムは、ほとんど組まれていないところが多いのです。そのため、美容専門学校の在学中に、休みの日などを使ってアイリストの講座を受けたり、美容専門学校卒業後にアイリストのスクールに通ったりしてアイリストを目指しています。
アイリストについて、仕事内容や必要な資格・技術について今回は解説しました。人の第一印象にもっとも影響があるといわれている「目もと」を美しく演出する「アイリスト」。繊細で根気のいる仕事ですが、だからこそ腕次第では顧客にとても喜ばれる、非常にやりがいのあるサービスといえます。必要な資格や覚えることなどはたくさんありますが、「アイリストになりたい!」と思ったら、まずは美容専門学校を探すところから始めてみてはいかがですか。